2019年 第2回イノチャン 一次審査への取り組み方

※2020年度の「一次審査への取り組み方」は後日掲載いたします。

以下、昨年度の「一次審査への取り組み方」を参考として掲載します(本年度のテーマとは異なりますので十分注意してください

一次審査テーマ(2019年度)

 

「地域全体で行う新しい水のイベントを考える」

 

「水」。それはみなさんの日々の生活を成り立たせている重要なものの一つです。かつては「水」を得るための争いが起きたこともありましたが、今日では社会の発達により、「水」が当然のように利用できると感じられるようになりました。

一方で、かつては「水」が地域における様々な人々の関わりの場となっていましたが、今日の複雑化した社会の仕組みの中では人々の「水」に対する意識が薄れ、「水」がこのような関わりの場となる機会が失われています。

さらに、今や当然のものと感じられる「水」も、世界的に見ればまだまだ得るのに苦労している地域もありますし、地球温暖化による異常気象や生態系の破壊が明るみになっている今日の状況が続けば、日本に住むみなさんにとっても「水」は当然のものではなくなるかもしれません。

そうした状況の中で、みなさんは「水」そのものの価値、あるいは「水」との関わりによって生み出される価値について深く考えたことがありますか? 今回みなさんには、みなさん自身が住む地域を対象として、地域全体で行うこれら「水」に関する価値を生かしたイベントを考えていただきます。

ところで、「水」に関する価値とはどういったものでしょうか? 水は作物を育てる、きれいな水は私たちを健康にする。確かにこれらは価値のあることですが、他にも普段は意識されていない「水」に関する価値があるのではないでしょうか? 例えば、川辺で友達とワイワイ楽しむバーベキュー。友達との思い出作りの場となることも「水」に関する価値といえるでしょう。

まずは外に出て、地域の「水」のある場所を訪れてみましょう。そこで地域の「水」と向き合い、自分自身の感じたことを大切に、みなさんならではの「水」に関する価値を発見してください。みなさんの「水」に関するこれまでの体験や、身の回りの人の「水」に関する思い出などもヒントとなるはずです。そして、その発見した「水」に関する価値に着目した、新しいイベントを考えてほしいと期待しています。

一次審査への取り組み方

地域の「水」のある場所を訪れる

まずは外に出て、みなさんが住む地域の「水」のある場所を実際に訪れてみましょう。そこで地域の「水」と向き合い、自分自身の感じたことをもとにオリジナリティのある「水」に関する価値を発見しましょう。

「水」のある場所といっても、様々な場所があります。もしかしたらその「水」は水のかたちをしていないかもしれませんし、地域の交流の場に「水」があるかもしれません。みなさんの日常や住む地域をしっかりと見渡して、「水」のある場所を探してみましょう。また、単に「水」のある場所を訪れるだけではなく、その場所で「水」と関わり、楽しんでいる人に話を聞いてみたり、身近な人に「水」に関する思い出を聞いてみたりするのも良いでしょう。

発見した「水」に関する価値を地域の中でどのように生かすかを考える

みなさん自身の考える「水」に関する価値を発見したら、次に、その価値を地域の中でどのように生かすかを考えましょう。

例えば、雨が多い地域を想定した時に、本来避けたいはずの雨によって形成される、その地域の共通の思い出に「水」に関する価値を見出したとしましょう。すると、その思い出を地域の人が「水」の使い方を考えるきっかけにしたり、その思い出を通して地域における異なる世代の交流を活発化したりということが考えられるでしょう。「水」の価値を取り上げている既存の取り組みも参考になるかもしれません。

「水」に関する価値を生かした、新しいイベントを考える

「水」に関する価値を地域の中でどのように生かすか決定したら、それをイベントの形でどのように実現するか考えましょう。

イベントにはお祭り、展示会、〇〇週間など様々な形態があります。どのようなイベントにすれば「水」に関する価値を存分に生かせるか模索してみましょう。