運営について

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全国高校生社会イノベーション選手権イノチャンロゴ

イノチャンが誕生した背景

今日、社会の抱える課題が複雑化している中で、多様な要素を俯瞰しつつ物事の本質を見極め、適切な解決を図る力が一層重要になっています。「失われた20年間」と呼ばれるように日本は今、かつてない成長の停滞に見舞われています。さらに、少子高齢化は歯止めを見せず、未曽有の社会構造となっています。このような社会において、生産性の向上は至上命題であり、社会イノベーションは日本社会に唯一残された一筋の光明なのです。

このように、今日の社会における社会イノベーションの重要性はますます高まっています。しかし、社会イノベーションを学ぶ機会は極めて限られているのも現実です。そこで、社会イノベーション教育に触れ、実践する機会の創出を目指し、東京大学工学部社会基盤学科の学生有志と教員によってイノチャンを開催することとなりました。

主催・共催・運営

全国高校生社会イノベーション選手権(イノチャン)は、東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻が主催し、一般社団法人日本社会イノベーションセンター/一般社団法人アイスクールが共催します。

大会運営は、社会基盤学科を中心とした学生組織によって行われ、同専攻准教授・本大会プロデューサーの小松崎俊作、日本社会イノベーションセンター(JSIC)代表理事の堀井秀之が指導・助言します。

高校生という早い段階から社会イノベーション文化に触れることは、社会イノベーションへの理解を深めるだけでなく、大学や社会に進んだ際に社会イノベーターとして活躍する大きな第一歩となるはずです。

参加者の皆さんと共に、社会イノベーションの楽しさと奥深さを感じられたらと、一同思っています。

イノチャンの運営スタッフ
東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教員 小松崎 俊作

東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教員

小松崎 俊作

東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻准教授・本大会プロデューサー。元i.schoolアシスタント・ディレクター(2014〜2018)。東京大学工学部土木工学科を卒業後、ラトガース・ニュージャージー州立大学に約4年間留学し、政策科学・公共政策学を学んだ。研究面では分野横断的なバックグラウンドを活かして、特に社会イノベーション創出に貢献する公共政策の形成過程をテーマとしている。問題解決策(政策)の設計・実装という課題意識に基づき、社会基盤学の学生・実務者はもちろん、海外や高校生も含めた幅広い対象にイノベーション教育を実践している。

一般社団法人日本社会イノベーションセンター/一般社団法人アイスクール 堀井 秀之

一般社団法人日本社会イノベーションセンター/一般社団法人アイスクール

堀井 秀之

I.schoolエグゼクティブ・ディレクター。JSIC(日本社会イノベーションセンター)代表理事。東京大学名誉教授。1980年東京大学工学部土木工学科卒業、ノースウェスタン大学大学院修士課程・博士課程修了。元東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授。専門は社会技術論、国際プロジェクト論、イノベーション教育論。2009 年i.schoolを設立、エグゼクティブ・ディレクターとして、i.school運営を統括する。2016年JSICを設立、代表理事に就任。著書に「問題解決のための『社会技術』」(中公新書)、「社会技術論:問題解決のデザイン」(東京大学出版会)など。

東京大学工学部社会基盤学科について

東京大学工学部社会基盤学科について

社会基盤学(Civil Engineering)とは、道路や公園、橋、駅や鉄道、物流や情報通信など、私たちの日常生活を支える技術体系です。

東京大学工学部社会基盤学科では、土木構造物の基盤技術を中心に、水環境、都市問題、防災、景観、国土計画、社会資本政策、プロジェクトマネジメント、国際協力など幅広い学問を扱っています。

人間の生活に関わる多様な専門領域において、次代の環境創造を担う個性豊かな人材の育成を目指しています。

東京大学工学部社会基盤学科については学科ホームページ(http://www.civil.t.u-tokyo.ac.jp/)の方をご覧ください。